「後藤田五訓」をご紹介します。

企業の管理職の皆さんには是非、覚えておいて頂きたい訓示です。

後藤田氏とは、後藤田正晴氏のことです。かつての中曽根内閣の官房長官を務めていた人で、当時、あらたに発足した各種の官房室の室長ら官僚に向けて発した訓示です。

危機対応時だけではなく日常の業務の中でも、管理者だけでなく部下に対してもこのように行動してほしいという点で学ぶべき訓示です。

それは、


「省益を忘れ、国益を想え」

「悪い本当の事実を報告せよ」

「勇気を以って意見具申をせよ」

「自分の仕事でないと言うなかれ」

 「決定が下ったら従い、命令は実行せよ」

の五訓です。


もうすでに、耳にしたことがあるかもしれませんが、非常に大切なこととして肝に命じておくべき言葉だと思います。


今日は、この中で、②「悪い本当の事実を報告せよ」と③「勇気を以って意見具申をせよ」という2つ言葉を念頭においていてほしいと思います。これは、部下にも徹底しておくべきです。


「悪い本当の事実を報告せよ」


危機や目に迫るリスクに対応するには、的確な指示命令が必要です。こういう時に悪い報告を受け取って怒ったり、「いやな報告は聞きたくない」言ったりすれば、もう一切、悪い
報告など上がってこなくなります。
こうなってしまうと、時機を得た対策が打てなくなるばかりでなく、傷口を大きく広げることになりかねません。そればかりではなく部下が上司を信用しないという組織としての機能を失う致命的な事態に陥ってしまうことさえあり得ます。
部下とのコミュニケーションを日常からしっかり行い、このことの重要性を共通の認識としておくことです。


「勇気を以って意見具申をせよ」


「勇気をもって意見具申をする」ことは、当たり前のことかもしれませんが、実践するとなると躊躇したりする部下もきっといると思います。
日ごろか意見をぶつけあっていいものを作り上げようという、職場の雰囲気づくりをこころがけていきましょう。

管理職は、物事を立体的に理解し、対策を講じたりして指示・命令をださなければなりません。

「私がもし別の立場だったらこうします」といった異なる視点からの意見や、最悪の事態を想定した意見は大変参考になるものです。

こうした様々な意見がでてくる組織になることが、会社の大きな強みになります。
そのためには、自らが率先垂範し、かつ、部下の意見によく耳を傾けるという日常の積み重ねが大切です。
                                   以上